夢を叶えた! 〜一言も英語がはなせないのにオランダへ渡る〜(後編)

何もないところからオランダでスポーツトレーナーとしてキャリアをスタートした話(後編)こんにちは。桑原秀和です。

目次

夢を叶えた! 〜一言も英語がはなせないのにオランダへ渡る〜(後編)


将来、どんな仕事をしたいですか?


まだわからない君であるかもしれません。しっかり目標を決めている君であるかもしれません。目標を決めても、どう行動していいか迷っているかもしれません。そんな君に、まったく言葉も話せないのに、サッカーチームのスポーツトレーナーになりたい!という夢だけを胸にもちオランダに渡った、僕の経験が少しでも役に立つと幸いです。

さて、前編の話では、オランダに渡ってから初日にホストファミリーのところまでいくまでの話をしてきました。今回はその後にどのようにお金がない中でオランダの生活をしていったのか、そして、夢を叶え、プロの選手と仕事できるようになったのかについて書いていきたいと思います。

1 .オランダに渡ってから経験したこと


オランダにいく直前の当時は、所持金があまりない中でホテルの予約も取れることもなく、いかにお金を使わずに生活していくのかという状態になっていました。運よくカウチサーフィンというホストファミリーのマッチングサイトで、ホストファミリーを初日だけ見つけることができ、オランダ到着の初日だけは、宿泊先がありました。

初めての海外で、言葉も喋れずいきなり知らない人の家に泊まるということだったのですが、当時は一切不安もなく、逆に今までにない経験ということでとてもワクワクしてました。
ホストファミリーとして受け入れてくれたのはデンマーク人で普段はアメリカの音楽関係の会社に働いていて、ちょうどこの時はアムステルダムにある別荘に休暇できているということでした。

訳のわからない日本人を、彼が快く受け入れてくれたことは、本当に運が良かったなと今でも思ってます。ちょうど昼の時間にアムステルダム中央駅の近くのカフェで、そのホストファミリーである、デンマーク人のマイケルと待ち合わせました。

そこは、ちょうどビルの屋上であったためアムステルダムの街並みを一望でき、歴史ある建物が並んでいて、初めて目にする異国の風景に新鮮な気持ちがしたのを今でも覚えています。そこのカフェで昼食を、ありがたくもご馳走になり、その後にその彼の家に行って荷物を置いた後、早速、マイケルとアムステルダムの街に向かいました。

ビルの上からは少し閑散として見えていた街並みが実際に街に歩いて出てみると人混みが多く、賑わっていました。全ての見る光景が今までに経験したことのないものでワクワクする気持ちがおさまりません。

マイケルにいろんなところに連れてってもらい、携帯の翻訳を使いながら辿々しい英語で今後のことについても会話をしていました。

自分は理学療法士の学校を卒業して、ヨーロッパのサッカーチームでトレーナーとして働きたいことなど自分の夢を語り、そしてお金は30万しかなくて次の日の泊まる先がないことを話したときには、とても心配されて、知り合いのオランダに住んでいる日本人を紹介するよと言われ、夕食を3人で食べることになりました。

その日本人の方はすでにオランダに数十年住んでいる方で、いろいろなアドバイスを日本語で話してくれて当時の僕にとってはとても心強いサポートになりました。

当時の話をだいぶ省略しますが、この日本人の方がこの出会った日から約3週間後にライデンという街でイベントをするということで、そこにいったことがきっかけでいろいろな人に出会い、初めて出会ったオランダ人の人に家に無料で3ヶ月住ませてもらったり、ビザをとるのに手伝ってもらったり、オランダ語や英語を教えてもらったりと様々な助けを受けることができました。

そのような助けが奇跡的に連綿と繋がり、今でも海外で生活できているのです。そのとき助けていただいた方々には、どんなに感謝をしてもしきれないくらい、心から有り難く、深い感謝の気持ちでいっぱいです。

2 .プロのサッカー選手と働けるようになるまでの仕事

夢叶って、現在では、プロのサッカーチームで1年働いた後、現在、専属のトレーナーとして一人のサッカー選手をサポートする仕事をしています。
オランダに来てから、現在の仕事に就く前は、まず、アマチュアサッカーチームからキャリアをスタートしました。

その後、プロのサッカーのユースチームやオランダの柔道のオリンピックチームなどでもキャリアを積むことができました。コネクション(ツテ)がほとんどなかったところから、このように様々な職場で働かせていただくことができたのも、出会ったオランダ人や長年オランダに住んでいる日本人の方々の紹介もあってのものでした。

今振り返ると、色々と運が良かったなと思うことが多く、その良運なしでは絶対にヨーロッパで生活し続けることができなかったので、本当に感謝しています。

3. 最後に

最後に今まで住み慣れた日本を出ることで、様々な日本では味わえない経験をしてきました。
このような経験を選択するしないかは、その人それぞれの好みでもあるのですが、僕については、いろいろな初めての経験をしたいという欲が、とても強かった、ということにつきます。これは今でも持っている情熱のようなものだと考えています。しかし、どんな人でも珍しい経験をした方がいいということではありません。

今言えることは、どんな経験も、どこで暮していても、自分にあったライフスタイルを送れることが幸せなのだ、と感じることにつながるとヨーロッパに出た経験から実感することができました。
一時期、オランダの教育はすごくいいと日本のメディアに取り上げられることが多くあった時期があり、オランダに移住して子育てをする家族も増えた時期がありました。しかしこれも本当にオランダの教育が日本と比べていいというわけではなく、どの視点でそれを見るかによって何がいいのかなど変わってくることだとは思っています。

自分の人生の道をどのように歩むのかも常に迷うことはありますが、何が自分いとって大切なのか、自分という人間はどんな人間なのかということを常に自問自答して、自分にあった最善の道を選択できるように今後もやっていきたいと思っています。
僕の経験がほんの少しでも、何かの役に立てればと思い、このように記事を書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

夢を叶えた! 〜一言も英語がはなせないのにオランダへ渡る〜(前編)はこちらから

夢を叶えた! 〜一言も英語がはなせないのにオランダへ渡る〜(補足)はこちらから

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こども智慧塾
スポーツトレーナー
ベルギー在住
桑原秀和

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