マム・サポートプロジェクト始動します

【マム・サポートプロジェクト】休耕田に花咲かせよう!~お花でつなげる人の輪、広げる心の和~

何かとせわしない生活が続く現代社会ですが、その中で体も心も疲れ切ってしまったらたいへんですよね。できることなら、体も心も元気でいたいと考える方は多いと思います。

そこで、私たちマムサポートに、そうした現代社会で生活する方々に対して、何かお役に立てることはないかと考えてたどりついたのが、みんなで休耕田にお花を咲かせよう!ということでした。

普段はしない農作業を、普段の生活では出会うことのない人たちといっしょにすることによって、人の輪がつながります。また、お花が咲くころに、いっしょに農作業をしてその花を育てた仲間たちと再会して、お花見やお花摘みをすることによって、心の和が広がります。

このプロジェクトは、新しいものなので、参加されるみなさんのご意見によってもいろいろと変化していくと思いますが、以下に、私たちが思い描いていることを少し書いておきます。

目次

休耕田とは?

今回、お花を咲かせようとしている「休耕田(きゅうこうでん)」とは何かご存じでしょうか?

日本は、お米が主食の国です。そのお米を作る場所が「田んぼ」です。昔は食べものの種類も少なかったということもあり、全国各地で多くのお米が生産されていました。

しかし、現代では、お米以外にも食べ物の種類が豊富となり、食べるものの選択肢が増えたことや、人口が減ったことなどによって、お米の生産量が減ってきました。

そのため、お米の生産場所である田んぼも使われていないところが増えてきました。以前お米の生産のために耕作していた田んぼで、今は耕作を休んでいる、休ませているために「休耕田」というのです。

田んぼでも畑でも、耕作地というのは、一旦耕作しなくなると、草などが生い茂り、すぐに荒れてしまいます。中山間地の、いわゆる「里山」の自然というものは、人が手を加えることによって成り立っているものなので、耕作を休めることによって、これまで保ってきた生態系のバランスを一挙に崩すことにもつながります。

人間も生態系のバランスの中で生きているため、これまで保ってきたバランスを守ることは大事だと思います。たとえお米を作らなくても、田んぼに何かしらの手を加えることによってそのことができるはずです。そこで、私たちマムサポートが考えたのが、お花を咲かせよう!ということでした。

お花は、見た目にきれいで、見ていると癒されるという理由もありました。

蓮華草(れんげそう)について

お花といっても、たくさんの種類があります。その中でも、私たちマムサポートが注目したのが、蓮華草(れんげそう)という植物でした。この植物は、春にきれいなお花をたくさん咲かせます。

蓮華草(れんげそう)の基本情報

  • 和名 :ゲンゲ、レンゲソウ(蓮華草)
  • 学名 :Astragalus sinicus
  • 原産地:中国
  • 科名 :マメ科ゲンゲ属
  • 分類 :越年草
  • 利用 :緑肥、蜂蜜用

レンゲ農法

この蓮華草という植物は、レンゲ農法と呼ばれる農業手法に利用されます。

蓮華草は、マメ科の植物です。マメ科の植物は、「根粒菌(こんりゅうきん)」という土壌微生物と共生することによって、空気中の窒素を栄養として利用することができます。その蓮華草を栽培して、田んぼを耕すときに土にすき込み、植物体内に蓄えられた窒素栄養を肥料として利用する(緑肥)というのがレンゲ農法です。

1960年代(昭和60年代)頃までは、日本各地でこのレンゲ農法が行われていて、春にはきれいなレンゲ畑が見られましたが、手軽に利用できる化成肥料の普及などの理由により、今ではあまり見られなくなりました。

化成肥料と環境汚染について~蓮華草は智慧の植物~

化成肥料は、手軽に簡単に使うことができるため普及しましたが、その反面、環境を汚染させるという影響も与えます。化成肥料の多くは、使用しても実際は植物に利用されません。その結果、余剰な成分が川に流れ出し、河川や湖沼などの富栄養化につながります。また、土壌中でも生息できなくなってしまう生物や微生物などがいて、バランスを崩すことになります。さらには、温室効果ガスも発生させ、地球温暖化にもつながります。

手軽に使えるという面では、かなりありがたい化成肥料ですが、使う際にはこうした側面も考えたうえで使わないとならないと思います。

これに対して、レンゲ農法で使用する緑肥としての蓮華草は、過剰な肥料分は与えないので、環境負荷が少ないということができます。昔の人は、地球環境の中で自然と共生しながら生活していたので、レンゲ農法は、その中から経験的に生み出した方法と言えます。これは、正に、私たちマムサポートが提唱する「智慧」ですね。蓮華草は、そうした意味で、智慧の植物ということができます。

イベント開催します!

今回のプロジェクトを内容のひとつ(農作業体験)に組み込んだ、マムサポートイベントを開催いたします。

蓮華草の花言葉のひとつは「心を和ませる」です。みんなでいっしょに農作業を体験して人の輪をつなげ、この智慧の植物を育てて花咲かせることによって心の和を広げましょう。

このプロジェクトを通じてみなさまにお会いできることを楽しみにしております。

イベントの詳細は、以下の記事をご覧ください。

実施報告(2021年10月29日)

プロジェクトの第一弾として、福島県での上記のイベント「こどもとおとなのための農村智慧塾」の中で、休耕田への蓮華草の種蒔きを実施しました。

上記イベントの開催報告は、以下のリンクをご覧ください。

今回種を蒔いた休耕田は、すでに5年以上は耕作していない田んぼです。元々がかなりの湿田なので、水を引いていなくてもかなり湿った状態です。種を蒔くのには水気が多すぎるため、溝を切って排水するなどもしてみましたが、あまり効果がなく、結局かなり水気がある上にそのまま蒔きました。

今回は、あくまでもこのプロジェクトの第一歩。どうなるか分からない初めての試みです。今回蒔いた種が元気に育って、春にきれいなお花を咲かせてくれることを祈るばかりです。今後は、経験を重ねて、このプロジェクトを全国各地の休耕田で実施していくことができればと考えています。

2021年11月6日現在の様子

種まきから8日、種が少しずつ芽吹いてきました。このまま元気に育ってくれることを祈ります。

蓮華草プロジェクトその後

昨年10/29に蒔いた蓮華草の種、可愛い芽がでたのは11/6頃でした。雪の中で冬を越え、桜の咲く頃には葉が寄り添うように盛り上がっていました。🌿

そして5/8盛り上がった葉の中にピンク色の物を発見! 近付いてよーく見ると、どうやら蓮華草のつぼみのようです。🌸

 一雨くればたくさんの花が開くのかな? 満開の蓮華草楽しみです。

このような蓮華草が咲くように祈っています。

蜜蜂と蓮華草です。イメージ画像ですが、このような風景も見られたらいいなと考えています。

理想の蓮華畑の画像です。もし今年無理でも、また来年以降に実現させることができればと考えております。

プロジェクト第二弾のイベントを実施します。

当プロジェクト第二弾のイベントを実施します。どうぞご参加ください。

イベントの詳細は、以下をご覧ください。

実施報告(2022年6月11日)

プロジェクトの第二弾として、咲いた蓮華草を愛でるイベントを実施しました。

イベントの全体は、以下のリンクからご覧ください。

イメージ画像のように、一面の花畑とはいきませんでしたが、しっかりと花咲かせてくれました。

満開といってよいかはわかりませんが、たくさん咲いています。
ひとつの花は、このようにかわいく美しい感じです。

雨模様のあいにくの天気ではありましたが、参加者みんなで、咲いている蓮華草を愛でることができました。

反省点等

今回蓮華草を花咲かせようとした場所は、休耕田ではありますが、かなり水気の多い場所でした。あまり勢いがなかったこともあり、全然咲かないことも考えましたが、ちゃんときれいに、そしてかわいく花咲かせてくれました。

高畝にするなど、しっかりと対策すれば、気候的には問題なく咲くのだと思います。

今回は初めての試みでしたが、毎回観察するのが楽しみでした。また、どうすればうまく育つのかなどいろいろと考えて行動したことは、智慧そのものでした。

【マムサポートプロジェクト】としてはこれで完結となりますが、実施農家としては、今後とも続けていきたいと考えております。